帚木会行事「第1回京都散策」を開催しました。6月のランチ会、9月の夜の宴会、映画鑑賞会(源氏物語)に続く課外授業の一環です。今回は、会員の方16名が参加なさいました。
目玉は、京都御所の隣、仙洞御所の参観です(「仙洞御所」=天皇の位を退いた上皇、法皇の住まい)。京都御所は参観自由になりましたが、仙洞御所の方は予約が必要です。11時からの入場整理券の配布に、有志数名で並びました。平日の昼間でしたが、結構人が多く、かろうじてチケットが取れました。
京都医大病院の食堂で昼食をとった後、後発の方たちと廬山寺前で合流しました。廬山寺は源氏物語の作者、紫式部の住まいのあった場所であると指摘したのは、文芸評論家の角田文衞です。この時季にまだ桔梗の花が咲いていたのは、実にラッキーでした。その後、隣の梨木神社を散策してから、本命の仙洞御所に向かいました。
仙洞御所入口は、結構、警護が厳重です。一人ひとりの名前を係員が確認します。こんなことより、手荷物検査でもした方が有効だろうなどと考えながら、ともかく全員無事に入場しました。
中に入ると、案内人が参観者を誘導しながら、公務員らしく義務的な説明を行います。景観を眺めたり、写真を撮ったりしながら、大宮御所の庭園から、北池、南池をぐるりと1周する、約1時間のコース。紅葉にはまだ早いですが、手入れの行き届いた美しい庭園を堪能しました。
御所を出て、今出川に向かう途中、「虎屋菓寮」でお茶をしました。玉露に一口の羊羹で散策の疲れを癒やした後、地下鉄で京都駅まで出ました。
伊勢丹の9階の「市場小路」で夜の会です。京都の夜景を背景にしたビールの味は格別です。あちこちで話題が盛り上がります。いろいろな年代の人が集うこの会ならではの有意義な会話が続きます。私は、Iさんの戦時中の話~艦砲射撃や空襲を受けた恐怖など~が印象的でした。
楽しい宴会も終わり、ほろ酔い気分で京都駅を後にしました。
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