「ホーム」ページの問題の解答です。
問1 敬語の誤りは、謙譲語の使い方が分からず、尊敬語と混同してしまって生じることが多いのです。ここは、お客様の行為ですから、尊敬語で「お尋ねになってください」と言うべきところを、「うかがう」という謙譲語を使ってしまった誤りの例です。謙譲語は、「私が今からうかがいます」のように、主に自分の行為をへりくだるときに使います。
問2 正解は②です。誤答しやすい慣用句の典型です。「姑」は「しばらく」、「息」は「休む」。すなわち、「姑息」は、「一時的に休みを取ること」→「一時しのぎ」の意味になります。「姑息なやりかたでごまかす」のように悪い意味で使われることが多いことから、①のように曲解されるのでしょう。
問3 非常に多い誤りです。「~と言う」と漢字を使うのは、「彼は『知らない』と言う」のように、言葉として声に出す場合に限られます。「そういうこと」「山田さんという人」など、実際に声を出すわけではなかったり、誰が言ったのかはっきりしない場合、また、「あっという間」のように慣用的な言い回しの場合などは、「~という」とカナで表します。
問4 「十」の読みは、「じゅう」か「じっ」であり、「じゅっ」という読みはありません。したがって、「じっぴき」が正解です。
全問正解できましたか? 日本語って難しいですね。講座前半の「日本語講座」では、このような誤りやすい日本語をいろいろなパターンで取り上げます。