「教育ってナニ?」と聞かれると、私は即座に「コミュニケーション」と答えます。
私の場合、三十数年間、高校教育に携わってきましたが、教壇に立って一方通行の知識伝達に終始するのではなく、教師と生徒がコミュニケーションを取りながら交流し、一体となって授業を形成していくのが理想の教育だと思ってきました。教師がいくら多くの知識を持っていても、伝達する能力に欠けていては、生徒に思いが伝わりません。教師の独りヨガリになるようでは、いい教育とは言いがたいのです。

また、その関係は、学校の卒業とともに終わるものではないと思っています。教育の場で知り合った関係は、一生モノだと思っています。一度確立された人間関係は、卒業後も継続することで、在学中とはまた違う立場で付き合いができ、新たに得るものも大きいのです。そういうことが楽しくて、私は、これまで教えた多くの卒業生たちと、現在に至るまで交流を続けています。

この「帚木会」で知り合った仲間も、一生の付き合いになれば素晴らしいと考えています。とくに、趣味という共通項で集まると、仲間として認知しやすいことは、学生時代の部活の友は一生の友になることが多いことを見てもお分かりでしょう。

この「帚木会」を立ち上げたことには、そういう楽しみも含んでいるのです。どんな方が参加なさるのか、今からワクワクしています。

【 卒業生との交流 】
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